「北のカナリアたち」はどこで撮影?今も行けるロケ地を紹介
映画「北のカナリアたち」のロケ地は、礼文島・利尻島・サロベツ・札幌・稚内です。
撮影中は、記録的な猛吹雪に見舞われるなど厳しい自然の中で制作された作品です。
映画「北のカナリアたち」に出てくる北海道の雰囲気を楽しみたいという方に、今も行けるロケ地を紹介したいと思います。
■「北のカナリアパーク」では、映画「北のカナリアたち」のロケで使われた学校が残されています。
礼文島は北海道の北部に位置し稚内からは60キロ西方にある島で、季節になると沢山の高山植物などの花に囲まれる自然豊かな場所にあります。
北のカナリアたちの撮影隊は礼文島の利尻富士が見える場所での撮影にこだわり、この場所に校舎のセットが建てられ撮影が行われました。撮影が終了した後に、2013年から「北のカナリアパーク」としてオープンしています。
雪深い期間中はパークもお休みですが、5月〜10月の間オープンしており、北海道の春から秋を堪能できる場所になっています。
作中では麗端小学校岬分校として撮影に使用され、現在も校舎が撮影当時のまま保存されて無料で公開されています。
ここでは北のカナリアたちに関する映画の資料などが展示されており、メイキングVTRが流れ衣装や撮影予定表などが残されているなど、映画の撮影現場としても楽しむ事ができます。
セットの内容については子供達が使う教室やロッカーが、現在でも学校として使われているかのように再現されています。
教室の細部に至るまで緻密に作り込まれているので、それを見て回るだけでも楽しめる場所になっています。
この校舎では撮影用に作ったものだけでなく、廃校から集められた床材など中古の備品も混ざっているようですが、映画セットの細かい部分を実際に中に入り見る事ができるのは、貴重な体験の一つとなるでしょう。
2017年からは職員室だった教室に体験コーナーが設けられ、近くの海で採集された貝殻やシーグラスというガラスが海の波で削られたもので、アクセサリー作りなどの無料体験ができます。
雄大な北海道の自然を楽しみに、撮影が行われた校舎のセットを楽しみに、ぜひ訪れて頂きたい場所の一つになっています。
■利尻富士町「富士野園地」
富士野園地は利尻島の北部に位置し、映画・北のカナリアたちではハルと生徒達のワンシーンの撮影がここで行われました。
草木が生い茂る季節になるとエゾカンゾウ(蝦夷甘草)の黄色やオレンジ色の花が一面に拡がり、空と大地の美しいコントラストを見る事ができます。
園内のどの場所で撮影が行われたのかといった案内板などもあり、映画を見て初めて訪れる人にも分かりやすい案内がされています。
駐車場や遊歩道も整備されているので広い園内を軽装でも見て回る事ができ、高台にある展望台からは360度の広大な北海道のパノラマを堪能する事ができます。
ここでは利尻富士も臨む事が出来るので、映画の中でも印象的な利尻富士を、自らの眼前に展望する事が可能です。
■「スコトン岬」
北のカナリア達の撮影では、ハルと刑事が初めて出会うシーンの撮影が行われた場所になります。
スコトン岬は礼文島(日本海)の最北端に位置し、岬の少し飛び出た高台にあることから素晴らしい景色を堪能する事ができます。
ゴツゴツとした岩肌とそこに張り付くように生きる植物の緑が特徴的な場所で、厳しい環境の中でも温かい季節になると草木が青々と生い茂り自然のたくましさを感じる事ができます。
晴れた日になると樺太を展望する事ができ、遠くに広がる樺太の大地と、足元には緑の絨毯の中に可憐に咲く植物と、全身で空と大地の自然を堪能する事ができます。
スコトン岬から少し離れた沖合には灯台の立つ無人島があり、トド島と呼ばれています。
ここでは11月〜4月の冬季になると、周辺でくつろぐ野生のトドの姿を見る事ができます。
スコトン岬には売店もありお土産なども販売されていますが、昆布ソフトがご当地名物で、昆布風味のうっすらと緑がかったソフトクリームを販売しています。
ソフトクリームを頂きながら、美しい景色を散策する事ができるので、訪れた際には名物も合わせてスコトン岬を楽しんで頂きたい場所になります。