『北のカナリアたち』の原作者:湊かなえさん

『北のカナリアたち』の原作者は湊かなえさんです。原作者の湊さんは『北のカナリアたち』のロケ地となった礼文島に、ロケ見学に行かれていますが湊さんは実は山ガール。山ガールといってしまえば、軽々しくて申し訳ないように思えますが『山女日記』も出されているほど、山に登られています。礼文島では礼文山に登っていらっしゃいますが、嵐のような雨の中で利尻山を登られているのでかなりハードな行程だったことと思います。

ミステリー作家として大人気の湊かなえさんの作品は、デビュー作品の『告白』で平成21年(2009年)の本屋大賞を受賞していますが、デビュー1作品目でノミネートで受賞というのは、本屋大賞が発足してから初めてのことです。

湊かなえ

昼間は主婦業をこなしながら、作家業をこなすという湊さんは夫婦生活を円満にすごすために彼女の持つ哲学があります。なんでも「三種の神器」というものですが、それが達観していて素晴らしいです。 (1)聞き流す(2)やり過ごす(3)なかったことにする 例えば洗い物を旦那さんがしてくれたとします。そしてお気に入りのお茶碗を割られたとしても、やり過ごして「ありがとう」とお茶碗を洗ってくれたことに感謝する。 できなーーーい!!と思っている方多くないですか?笑

略歴

広島県因島市(現:尾道市)で昭和48年(1973年)に生まれた湊かなえさんは、子供の時から空想が大好きで、子ども時代に小学校や中学校の図書室で江戸川乱歩に赤川次郎の作品に親しんだ少女時代を送りました。地元の尾道市立因北小学校、そして因北中学校そして広島県立因島高等学校を卒業して、兵庫県西宮市にある武庫川女子大学を卒業した後はアパレルメーカーに就職しましえた。

そして青年海外協力隊隊員として2年間トンガに赴いた後に、淡路島の高校で家庭科の非常勤講師となります。そして結婚した後に「形に残せるものに挑戦したい」という思いから創作を始めて、今でも昼間は主婦業をこなしつつ、朝晩は執筆にと活動されています。

作家として

平成19年(2007年)にデビューしていますが、デビュー作品は「聖職者」です。この作品で、第29回小説推理新人賞を受賞して小説家デビューを果たしました。そして「聖職者」から続く連作集の『告白』が平成21年(2009年)第6回本屋大賞を受賞しました。

本屋大賞を受賞した時のインタビューで、湊かなえさんは自身の5年後に目指す姿として「まず、作家であり続けること。そして『告白』が代表作でないようにしたい。」とインタビューで話をされていますが、まさにその後の活躍も素晴らしいものがあります。『告白』は、平成22年(2010年)に、松たか子さんの主演で映画化されていますが、この映画作品は2010年度の日本映画興行収入成績で第7位となる38.5億円を記録しました。そしてもちろん書籍の方も大いに売れました。最近は書籍が売れない売れない。と言われている中で、書籍の売上は累計300万部を超えるという空前の大ベストセラーとなって、『湊かなえ』という作者の名前と"イヤミス”といういう、読んだ後にいや~な気分になるミステリーというジャンルを世間に広めることになりました。

湊かなえさんの作品では、徹底した登場人物の性格付けがなされていますが、それにしは緻密な構成を支えにする理由に、「履歴が決まれば人物が動いてくれる」としていて、執筆する前には、どんな脇役であっても履歴書を作って作品に望まれているそうです。

湊かなえさんの受賞歴&候補歴

  • 平成17年(2005年)・・・『 第2回BS-i新人脚本賞』:佳作に入選。
  • 平成19年(2007年)・・・『第35回創作ラジオドラマ』:大賞を受賞。作品は「答えは、昼間の月」
  • 平成19年(2007年)・・・『第29回小説推理』:新人賞を受賞。作品は「聖職者」
  • 平成21年(2009年)・・・『第6回本屋大賞』を受賞。そして『第2回大学読書人大賞』で第6位。作品は『告白』。
  • 平成21年(2009年)・・・『第3回広島文化賞』:新人賞を受賞。
  • 平成22年(2010年)・・・『第63回日本推理作家協会賞』で長編および連作短編集部門で候補となる。作品は『贖罪』
  • 平成23年(2011年)・・・『第4回大学読書人大賞』で第3位。作品は『告白』
  • 平成24年(2012年)・・・『第65回日本推理作家協会賞』:短編部門で受賞。作品は『望郷、海の星』
  • 平成25年(2013年)・・・『第26回山本周五郎賞』で候補となる。作品は『母性』
  • 平成25年(2013年)・・・『第149回直木三十五賞』で候補となる。作品は『望郷』

湊かなえさんの作品リスト

  • 平成20年(2008年)・・・『告白』:8月 双葉社、4月:双葉文庫
  • 平成21年(2009年)・・・『少女』:1月 早川書房 、2月:双葉文庫
  • 平成21年(2009年)・・・『贖罪』:6月 東京創元社、6月: 双葉文庫
  • 平成22年(2010年)・・・『Nのために』:1月 東京創元社、8月: 双葉文庫
  • 平成22年(2010年)・・・『夜行観覧車』:6月 双葉社、1月: 双葉文庫
  • 平成22年(2010年)・・・『往復書簡』:9月 幻冬舎、8月:幻冬舎文庫 収録されている作品「十年後の卒業文集」 ;「二十年後の宿題」;「十五年後の補習」
  • 平成23年(2011年)・・・『花の鎖』:3月 文藝春秋、9月:文春文庫
  • 平成23年(2011年)・・・『境遇』:10月 双葉社 このときには、物語の鍵となる絵本『あおぞらリボン』絵:すやまゆうか)の2冊セットになっている特別版と同時発売
  • 平成24年(2012年)・・・『サファイア』:4月 角川春樹事務所  収録されている作品:「真珠」「ルビー」「ダイヤモンド」「猫目石」「ムーンストーン」「サファイア」 「ガーネト」
  • 平成24年(2012年)・・・『白ゆき姫殺人事件』:7月 集英社、2月:集英社文庫
  • 平成24年(2012年)・・・『母性』:10月 新潮社
  • 平成25年(2013年)・・・『望郷』:1月 文藝春秋  収録されている作品:「みかんの花」「海の星」「夢の国」「雲の糸」「石の十字架」「光の航路」
  • 平成25年(2013年)・・・『高校入試 シナリオ』:1月 角川書店 ※書き下ろしのオリジナルドラマ脚本で、この時には、長澤まさみさんと湊かなえさんとの対談も収録されています。
  • 平成25年(2013年)・・・『高校入試』:6月  書き下ろしでオリジナルテレビドラマ脚本を手がけた『高校入試』を元にして書き下ろした小説。
  • 平成26年(2014年)・・・『豆の上で眠る』:3月 新潮社
  • 平成26年(2014年)・・・『山女日記』:7月 幻冬舎
  • 平成26年(2014年)・・・『物語のおわり』:10月 朝日出版社

アンソロジー収録作品

  • 平成22年(2010年)・・・『楽園』収録されているのは先は『Story Seller Vol.3』
  • 平成22年(2010年)・・・『望郷、白綱島』収録されているの先は『オール・スイリ』:文藝春秋
  • 平成23年(2011年)・・・『インコ先生』収録されている先は「不思議の扉 午後の教室』:角川文庫
  • 平成24年(2012年)・・・『望郷、海の星』収録されている先は「オール・スイリ2012」:11月文藝春秋
  • 平成24年(2012年)・・・『望郷、海の星』収録されている先は「ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑 2012」:7月 講談社
  • 平成24年(2012年)・・・『蚤取り』収録されている先は「宝石ザミステリー2」:12月 光文社
  • 平成25年(2013年)・・・『ベストフレンド』収録されている先は「宝石ザミステリー3」:12月 光文社
  • 平成25年(2013年)・・・『長井優介へ』収録されている先は「奇想博物館 最新ベスト・ミステリー」:12月 光文社
  • 平成26年(2014年)・・・『約束』収録されている先は「Story Seller annex」:1月 新潮文庫
  • 平成26年(2014年)・・・『長井優介へ』収録されている先は「時の罠」:7月 文春文庫
  • 平成26年(2014年)・・・『罪深き女』収録されている先は「宝石ザミステリー2014夏」:8月 光文社
  • 平成26年(2014年)・・・『少女探偵団』収録されている先は「みんなの少年探偵団」:11月 ポプラ社」

映画「北のカナリアたち」のあらすじをすべて・・・

冬の美しい厳しい映像や高倉健さん×降旗コンビでも撮影を担当したキャメラマンの木村さんが、東映60周年記念作品「北のカナリアたち」で撮影を担当しています。主演は吉永小百合さん、そして若手実力派俳優が教え子として登場しますが、森山未來さんの演技には驚かされることでしょう。北海道の最北端の離島を舞台にした映像美と、原作湊かなえさんのミステリーも楽しめるとても豪華な作品になっています。